ジャパンクリエイト通信

製造業

製造業とは?

 

◆製造業とは?

製造業とはどのような業界なのでしょうか。

製造業とは、原材料などを加工することによって製品を生産・提供する産業です。簡単に言うと製品を作る企業のことです。 製造業と聞くと、自動車や機械などをイメージする方も多いと思いますが、食品や化粧品、医薬品などを作る会社も製造業にあたります。これらのものもが私たちの日常生活を便利で豊かなものにしてくれています。人が生活する上で、製造業は欠かせない産業なのです。

特に、日本のモノづくりの技術の高さは海外からも認められています。近年は、AIやIoTの登場や労働人口減少など時代の大きな変化が起こっており、製造業もデジタル化やビックデータを活用した生産の効率化・生産性の向上と人手不足の解消が求められています。

 

◆製造業の歴史

日本の製造業の歴史は、時代の変遷とともに大きく変化してきました。
戦前の製造業(明治時代)には、日本の工業は大きく2つのジャンル、重化学工業と軽工業に分けられます。
しかし、戦前の日本では重化学工業はあまり盛んではありませんでした。一方で軽工業、特に繊維工業が盛んでした。
明治時代には、日本は殖産興業というスローガンを掲げ、群馬県の富岡に富岡製糸場が作られ、また1901年には官営の八幡製鉄所が作られ、技術力の上昇が見られました。
第二次世界大戦が始まるまでは、繊維工業が製造業の中心でしたが戦争によって、日本の製造業の業種割合率が大きく変わりました。

戦後は、経済を復興させ、成長させるために重化学工業を発展させる方針に進みました。1970年には重化学工業の出荷額が1935年と比べて2倍ほどになり、経済復興につながる要因になったと言えます。

日本の製造業の歴史は、時代のスピードに合わせて製造業の主要ジャンルを変えていくスタイルが日本の高度経済成長を促進し、現在の日本の技術力に影響を与えています。

 

◆製造業の現状

製造業は、経済、社会、環境の各面で多くの課題に直面しています。2022年は、1996年以降で過去最大の貿易赤字15.7兆円を記録しました。一方で、製造業の海外直接投資残高は増加傾向にあり、2015年の65兆円から2021年には79兆円に増加しました。直接投資収益は2020年にかけて減少に転じるものの、直近2年では過去最高を更新し、2015年の5.8腸炎から2022年には9.4兆円に増加しました。

製造業の売上高は400兆円程度で横ばいであり、自動車(17%)、化学(11%)、食品(10%)、情報通信機械(8.5%)、電気機械(7.4%)、生産用機械(6.4%)、で2/3を占めています。製造業が直面する課題としては、製品化・事業化率向上、長期化しやすい開発期間の短縮、DX(デジタルトランスフォーメーション)の推進、後継者不足・技術継承の遅れなどが挙げられます。

また、2021年11月時点で、日本を含む144か国が、2050年までにカーボンニュートラルを実現することを表明しました。製造業はCO2とのかかわりが深く、2020年度の温室効果ガス排出量の調査結果によれば、製造業(産業部門)のCO2排出量は、全体の約24%と高い数値にある。

これらの課題に対応し、持続可能な成長を達成するためには、新たなビジネスモデルの開発やデジタル化の推進、環境負荷の軽減など、多角的な取り組みが求められます。

 

◆製造業の課題

製造業は多くの課題に直面しています。その中でも特に重要な課題を詳しく解説します。

1.デジタルトランスフォーメーション(DX)の推進

・製造業は、デジタル技術を活用して効率を向上させ、競争力を高める必要があります。DXにより、プロセスの自動化、IoTデバイスの活用、ビックデータ分析、クラウドコンピューティングなどが進められています。しかし、DXの実施には適切な人材の確保やセキュリティ対策、既存システムとの統合などの課題があります。

2.サプライチェーンの強靭化

・グローバルなサプライチェーンは、自然災害やパンデミックなどのリスクにさらされています。製造業は、サプライチェーンの脆弱性を軽減し、リスクに対する耐性を高める必要があります。

3.環境への配慮と持続可能性

・グリーンエネルギーの採用、廃棄物削減、カーボンニュートラルへの取り組みなど、環境への配慮が求められています。また、製造プロセスの最適化により、持続可能性を高めることが必要です。

4.高度化と生産性向上

・部品産業などの高度化を進め、生産性を向上させることで、競争力を維持・強化できます。

5.人材確保と育成

・製造業は高度な技術を必要とするため、優秀な人材の確保と育成が課題です。教育・研修プログラムの充実や若手エンジニアの育成が求められています。

これらの課題に対して、政府、企業、研究機関が連携して取り組むことで、製造業界の持続的な発展を支えていくことが重要です。

 

◆製造業における労働力不足の解決策

製造業における労働力不足の解決策

日本の製造業は、少子高齢化や離職率の上昇などの要因により、人手不足がますます深刻化しています。特に製造業や建設業では、工場や施設で必要な人材を確保できないケースが目立っています。以下に、製造業における人手不足の原因と対策を考えてみましょう。

3Kイメージの払拭が大切

製造業のイメージを改善し、働きやすい環境を整えることが重要です。残業や過酷な労働条件を改善し、技能人材のニーズを理解して対策を講じましょう。

製造業や委託、海外人材の活用

派遣や委託を活用して一時的な人手不足を補う方法があります。また、海外から技術者を採用することで、人材の多様性を高めましょう。

DX推進により自動化

デジタルトランスフォーメーション(DX)を進めて自動化を促進し、人手不足を緩和します。ロボットやAIを活用して効率的な生産を実現しましょう。

若者離れへの対策

若者の仕事に対する価値観の変化に対応し、魅力的な職場環境を提供しましょう。技能継承や育成環境を整え、若年層の採用を促進します。

技能人材の育成

技能人材の不足を解消するために、教育・研修プログラムを充実させ、ベテラン社員からのスキル伝承を進めましょう。

これらの対策を組み合わせて、製造業の人手不足を克服し、持続的な成長を実現しましょう

 

◆製造業における効率化の取り組み

〇生産ライン編

1.生産ラインの可視化と見直し

・センサーやIoTデバイスを活用して生産プロセスをリアルタイムで計測し、問題個所を特定します。問題が発生した場合、即座に見直しを実施できるようになります。

2.レイアウトの見直しや機械の配置変更

・材料や部品の受け渡しをスムーズにするためのレイアウト改善や、同じ工程を複数回行う場合に必要な機械を近くに配置することで、無駄な移動時間を削減します。

3.自動化・AI活用による生産能力強化

・AIを活用して運転時間や点検のスケジュールを最適化し、ロボットやFA機器の導入で製品の組み立てや検査作業を自動化します。

4.「5S」の徹底

・整理、整頓、清掃、清潔、しつけの5つの要素を実施し、製品不良やミスの発生を防ぎます。

5.「リーン生産方法」の導入

・ムダを徹底的に排除し、品質を維持しながら作業時間や在庫量を削減する生産方式です。

 

〇情報共有編

1.業務工程の可視化と見直し

・現状の業務工程をフローチャートなどで可視化し、ボトルネックを見つけます。

2.定型業務の自動化

・デジタル管理や自動化を実現するツールを活用して、ムダな業務削減や発注ミスの防止を図ります。

3.在庫や生産の状況を見える化

・分析ツールやIoT、RFIDの技術を活用して、在庫状況や生産状況をリアルタイムで把握します。

4.基幹システムの運用管理を効率化

・基幹システムと外部ツールを連携して、データ管理や分析を効率化します。

5.部署間での連携体制を構築

・社内での情報共有ルールやコミニケションツールの導入を行い、部署間の連携を強化します。

 

◆製造業の将来展望

製造業の未来は、テクノロジーの進歩や環境の変化により大きく変わる可能性があります。

2030年に向けて、製造業はデジタル技術を活用したスマートファクトリーへの移行が進むでしょう。AI、IoT、ローカル5Gなどの最新技術を駆使して、生産プロセスを効率化し、品質向上を図ります。リアルタイムのデータ分析や予測により、トラブルの予防や最適化が可能になります。さらに、サプライチェーン全体の最適化が進むことで、部品調達や生産プロセスが効率的に行われます。AIを活用した共同学習やデータドリブンなアプローチにより、モノづくりのサイクルが改善されていくでしょう。

その他にもリモートオペレーションの普及やサステナビリティへの取り組みなど時代の変化を受けて、製造業はより効率的で持続可能な未来を築いていくことが求められています。

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